1951-03-19 第10回国会 衆議院 農林委員会 第24号
天候その他の関係で、今年は豊年だつたという程度に米ができた、しかし農家経済全般の中においては、非常に困難な状況にあるといつたような場合、米の買入れ価格を決定するのに相当考慮が拂われなければならぬ。そうすると、ただ米のでき高の予想といつたものだけでなくて、これが経済全般から見た場合には、相当うまく調節する必要があると思う。
天候その他の関係で、今年は豊年だつたという程度に米ができた、しかし農家経済全般の中においては、非常に困難な状況にあるといつたような場合、米の買入れ価格を決定するのに相当考慮が拂われなければならぬ。そうすると、ただ米のでき高の予想といつたものだけでなくて、これが経済全般から見た場合には、相当うまく調節する必要があると思う。
このような点を考えますと、農家経済全般としましては、今度の地方税の増徴は、非常な負担の増になるとわれわれは観測しております。
農家経済全般のことを考えてもらわなければならぬ。肥料工場は肥料工場全般の経営圏内におきまして値段を上げて行つてそれを政府が助ける。ところが農家経済を全般のユニットといたしましたならば、そのユニットというものを前提といたしまして、その間において、電気料金が上つたことによつて農家経済の負担が大なるものは、その点を差引くということは、当然行われる道ではないかという点を私は指摘しているわけであります。
何故なれば、作付統制と公定價格による供出制度によつて、農家経済全般が國家の強い統制の下にある今日において、農家は到底私の企業として成立ち得ないのであります。而も國家が補助金政策を廃止せんとするならば、米その他の農産物の價格は、農家が企業的に成立ち得るまでに引上ぐべきであります。或いは又土地改良であるとか或いは災害復旧に要する経費を、農産物の價格構成要素に含ますべきものであるのであります。